仲根かすみ「夏を探して…」
デジキューブ コンビニ限定01.09.06(一般売り03.12.05) 1995円 40分+5分 DDCD-1002
ショートカットにベリーなバスト。仲根かすみ、3rdイメージビデオはコンビニ発。『夏』シリーズ1枚目はミニドラマ形式となっています。
まず光るのはこの価格ですよね。のちに一般売りも開始されましたが、当初はコンビニのみの限定発売でした。
OPはちょっとなつかしい光景から。緑深き山あいの道、ひぐらしの鳴く声、そんな田舎道を歩く少女―、そこへナレーションが重なります。
『この町には夏がこない。春、秋、冬―、そしてまた春。私が生まれる何十年も前から、夏はなくなってしまった…』
ナレーションはもちろん彼女、仲根さん自身によるもの。ハスキーつか、けっこう甲高い声ですね。ここまではしっとりといい雰囲気です。
そしてタイトル、と。この作品はドラマ仕立てとなっています。彼女が“夏”を探しにゆくという、そんなストーリー。
で、そのつづき。
『あの本を見つけたのは、同級生の彼に告白しようとした日だった…』
ということで、バス停で一冊の本を発見する彼女―
神社でかしわ手を打ち、お祈りをしたりする彼女です。回想シーン。
でもって、偶然見つけたこの本を、じっと読みふけります。
『その本によると、この町のどこかに、“夏”につながるトビラがあるらしい。そのトビラがあるのは、海岸にある古い海の家の中―』
『ただ、一度夏の世界に入ったら、もう二度と帰ってこれないという―』
場面はその間、海辺へと変わってますが、そこへ突然電話がかかってきます。
「あ、もしもしー、かすみだけど。…ううん、やっぱり渡せなかったよー。うん、もういいんだ。高校の3年間ずっと好きだったけどねー」なんて、
友だちと会話するんですね。まあそうとう説明的ですが (^^; そして友人に「オバケが出る」と教えられたこの海の家に足を踏み入れたところで―…
いったん物語は中断。インタビューです。
「こんにちは、仲根かすみです。いま19歳です。デビューは15歳だったんですけど…」なんて感じではじまります。
ですけど―、「動物占いは黒豹です」とか、「宇多田ヒカルといっしょでうれしいです」とかなんとか(^^; なんかこの人はフワーッとした感じですね (^^; アンミラやマックでバイトしてみたかったとか、合コンしてみたいとか、まあそんな感じで、わりと長めに。
なんというか、「飾らない」とこがこの人の魅力なんでしょうね。なつかしいタイプの“天然ボケボケ系”とでも言いますか…
はいそして、やっと区切りがついたところで、イメージ入ります。
が、この場面…はっきり言って撮り方はうまくありません。なにかやたらとカメラがブレまくるうえ、顔ばかり撮ってたりして…かなりの素人撮りでガックリきます。
彼女のボディーを撮らずして、なにを撮るというんでしょうね?
さて気分を入れ替え、つぎのトークコーナー。
ここでは体パーツをそれぞれテーマとして、ひとりトークを展開。
「視力は2.0なんですね。…ちゃんと勉強してましたよー」とかね、まああいかわらずホワホワしたノリで (^^;
胸の谷間を隠そうと、ずり下がるキャミを直しつつしゃべるのがナイス。
で、全身がひととおりおわったところで、ふたたびイメージ。
…ですが、ここもごらんのとおり、エフェクトかけまくりで、顔も黒くつぶれちゃってて―
どうもこういうことする意図がわかりません。こういったエフェクトを喜ぶ人間が、いったいどれだけ居るというんでしょーか?
まあここまでで、この作品のイメージはアレだぞ、ってことがおおよそ掴めるわけですが―
インタビューは文句なしにおもしろい!…んですね。 天然っぷりが大爆発。キレキレです。
たとえば“花”から連想する言葉を訊かれて―
「バラ珍!」
と即答でこたえる彼女 (^^;
当然のごとく、スタッフの間からは爆笑が巻きおこりますが、彼女はフシギそうに「…??」な表情をしたままです (^^
この一語からもわかるように、この人はホントーに“天然”すぎて笑いを誘います。
『山』というテーマで連想が、「やまみず…?」とか(スタッフ苦笑)。言いたいことはわかるんですけどね (^^;
ま、しょーじきこの人、カシコそうではないんですが (^^; そんな無防備さがいいというか…このトークシーンがまちがいなく見どころ、聴きどころですね。
で、ここからはまたイメージっぽくなるんですが、ほとんど写真撮影の“横撮り”です。ごらんのとおり、目線はどっかいっちゃったまま…
写真撮影の「ついでに」撮った。ムリくり撮った。というカンジで、スタッフなんかも画面に入り込んだまま、どんどんどんどん場面は移り変わってゆきます。

こんなワンピ水着もいいと思うんですけどね…
こんな胸元もワンダホーだと思いますが―
まあほとんどダイジェストみたいな感じで、コマ切れまくりで場面は切り替わってゆきます。カメラもあいかわらずガクガクで、じっくり鑑賞など夢のまた夢です。
ただまあフォローするわけじゃないですが、後述する“特典映像”の部分、ココだけはいいかなっていう…
はい、そしてドラマのほうにもどって、こちらもクライマックスを迎えます。ついに勇気をふりしぼり、閑散とした海の家に足を踏み入れた彼女―
そこで一通の手紙を見つけます。
その手紙を用意した主は、彼女の憧れのセンパイ。…ということが判明します。そこに書かれてる内容は―
説明するのもヤボですか。見ていただくのがいいでしょう。
べつに、文字に起こすのがメンドいから…ってわけでもないんですが (^^ 彼女のこの表情でもって、推しはかっていただけると幸いです。
でもまあ、こっちのオチも肩すかし―、みたいな感もなきしもあらずで―
「…で?」みたいな、モヤモヤっとした感じは残るんですけどね (^^;
“夏”というのはひとつの比喩なんですが、それがどうも未消化ですっきりしない…と言うか。
いや雰囲気はいいんですけどね…全体的に。
で、ちらっと触れた『特典映像』の部分。このおまけのパートですが―
こっちは文句なしに良い、とても良い!ので、ぜひ見てもらいたいですね。ここではごらんのように白ビキニ姿で、それを長回しでじっくり撮ってくれて―
まるで本編とは別物のよう…ってくらいイイんですね。まあ実際、べつに撮ったんでしょうけど (^^;
ここは大満足させてくれること請け合いです。
彼女の声によるナレーションで、この場面の撮影ウラ話など聞けるのも楽しく、この作品はこの“5分”(とトーク)でなんとか救われたかな、といったそんな感じです。
~真夏の幻、“バラ珍”アイドル… つわものどもが夢のあと~
2001年、イメージビデオ好きには大きな事件が起こりました。いわば“明治維新”―、廃藩置県、新政府発足。そういったことにも例えられるくらい大きな大きな出来事。歴史の変革、“うねり”ともいえるような事件がありました。
それは『デジキューブ』の出現(会社自体は96年に設立されたみたいですが)。「コンビニでゲームソフトが買える!」ということを謳い文句に華々しくこの事業はスタートし、コンビニの一角にゲーム売り場が設置され、しかもそれにとどまらず―、*ここからがイメビ好きにとって重要ですが、アイドルDVDも取り扱われることが決定したのです。しかもその価格が1995円! 約これまでのイメビの半額!
これは衝撃的でしたね…その頃のイメージDVDといや超高級品。DVDソフト自体がまだ普及してませんでしたし、ましてや中古なんてほとんど流通してなかったですからね。感涙するほどうれしいニュースだったわけです。ブルブル手を震わせながら小一時間悩んで、えいっとばかりに4000円出してイメビ買わなくてすむ!ってなものです。 見よ、これがイメビ界の夜明けぜよ。ってね。思わずコンビニを指さし、そう語りかけました(だれに?)。
それだけにしょーじき…この作品を見たときのショボン度・ガッカリ度は計りしれなかったですね。仲根かすみという人選はいい。まだ売り出したばかりの彼女はとてもフレッシュな存在だったし、プロポーションも抜群。
が、しかし、百歩譲ってドラマ仕立てはいいとしよう。…にしても、写真撮影の横からちょこちょこっと撮って、それを“イメージ”とするとは、それはないじゃないかと。安価なDVDだからって“安づくり”にするこたぁーないじゃないかと。ビンボー人をバカにして―…、ビクビクッ。思わず涙がこぼれましたね。
でもまあ上でも述べたように、彼女のノホホーンとした魅力、それだけはトークを通してビンビンと伝わってきて、その辺はまあよかったんじゃないかな、と思いますが。
で、件のデジキューブですが、2003年にあっけなく倒産してしまいました。今は“リバプール”という会社があとを引き継いでます。そうなってしまった理由はもちろん、この作品やその他作品がどうこう…といった話ではなく、いくら近くで買えてもゲームソフトを定価で買うやつぁいない、って単純にそんだけの理由だったと思います。そりゃあそうだ。
【6.5/10 B+】
| 固定リンク

コメント