宮崎あおい「モラトリアム」
大映/アートポート/パイオニアLDC 02.11.22 3990円 45分 PIBD-7159
宮崎あおい、2枚目のビデオはドキュメント風。『富江 最終章』というホラー映画Makingと、それにともなうインタビューと半々の内容。
パケはなにげなく撮ったようなスナップショット。それが逆に良い味ですね。彼女の魅力がじわっと伝わる一枚。
OPはこうして電車の中、歩いてるところから…
移動中の姿でしょうか。じっと物憂げに、窓の外を眺めたりして―
静かな立ち上がり。そしてタイトル。
この作品は彼女の出演作、『富江』というホラー映画のメイキングシーンと、インタビューとで構成させています。
で、まずはダイジェスト。その『富江』の撮影シーンから。カメラの前で真剣な表情をみせる宮崎さんです―
ヒュン!ひらりっ!ていやさー!ってね、遊んでるんじゃないですよ?(^^; 『富江』はホラー映画なんですが、こういった殺陣のような格闘シーンもあるようで…
で、そのお相手はというと、この方、
共演の安藤希(のぞみ)さんです。すでに2本の映画に主演し、宮崎さんよりちょいと先輩格といえますか。3つ年上です。
…でもこれ見ると、宮崎あおいのほうが見おろしてる感もありますけどね(^^;
撮影合間のOFFショットはさらにつづいて―
なにかグロい小道具をじーっと見入る宮崎さんです。
※グロ注意! …って、もう遅いか(^^;
映画のカメラがまわってないとこじゃ、こうしてけっこうあどけない表情をみせてくれたり…かわいいですよね。
でも、ふたたび撮影にもどるときりりっ!と。なんつー凛々しい顔なの。
で、チャプター最後は、ロケバスから撮影にむかう姿。あおい姫、出陣なり―
笑顔でピースサインです。
このONとOFFの切り換え―、さすがですよね。ここまでがOPダイジェスト。
はい、そしてもうひとつの“本編”ともいえるのがトーク。初めてのホラーの現場について。
「今までの映画の中で、いちばん大変な現場で―、…タイヘンな現場でした」と静かに語りだす彼女。
彼女が“ノンちゃん”と呼ぶ、安藤希については…
「私は初めて会ったときとかー、たぶんこの子と仲良くなれないなーと思ってたんですよ」とか、
イランこと語る宮崎さんです(^^; こういった性格については、本人がいろいろ後述します。
台本を読んでる安藤希に、ちょっかいを出すあおいさん。「はい、自己紹介」とか促すんですが、逆に「咳しながらやんないのー」と、お姉さんみたいに諭されたり(^^;
このふたりは本当に姉妹みたいです(^^
しかし本番に入ると―、“ノンちゃん”の撮影シーンをじーっと脇で見守ったりして…
カメラに気がついて照れ笑い。ピース!
安藤さんの顔をのぞきこんで、「濃い…今日のほうが―」。
たぶん化粧のことだと思いますが、この人はホント容赦なく何でも口にしますね(^^; でも現場は笑いに包まれ、明るい雰囲気です。
「お弁当何時ですか…」と、なぜか囁き声で訊く宮崎あおい(^^; かわえぇ~
「ゴハンが好きなんじゃないの。休み時間が好きなの」とか言い訳するとこがまたかわいい。
で、映画の1シーン。なぜか緊縛されちゃう宮崎さんです(^^;
ここでもふたりのじゃれ合いはつづきます。きゃーきゃー騒ぐ宮崎あおいに安藤さんはひと言、
「うるさーいっ!^^;」
そしてまたインタビュー。身ぶり手ぶりを加えながら答えます。この後にある、安藤希とのキスシーンについては…
「でも女の子とのチューは2回目だったんですよ。自分からじゃないから、ふつうに…」
しかし撮影中はずっと風邪をひいていて、大変だったそう。
マスクしてるのは役作りかと思ったら、そうではなかったんですね…
撮影現場のシーンにもどってきました。
オトナのスタッフたちに物怖じせず、堂々と肩をならべる彼女です。
生クビ状態にされてるノンちゃんとごたいめーん! よく考えると安藤さんのこの役はドイヒー! なぜか宮崎あおいはニコニコッ!(^^;
今度は逆に、安藤希カメラマンに「はい、自己紹介ー」と促されます。
「橋本登美恵役の宮崎あおいです。16歳、高校1年生です」と、スラスラよどみなく答える彼女。うむ、しっかりしてます。かわいくない(んなこたない)
これは撮影中。シリアスな場面のようで―
はい、そして。
これが宮崎あおい×安藤希 の衝撃のキスシーン!…ということになるようですが、実際は頭で隠れちゃってて見えません…
映画だと見えるんでしょーか? 未確認でごめんなさい。
トークのつづきです。自分の性格は?の質問には、思い詰めたような表情で真剣に語ります。
「なんでも…すぐ言っちゃう。いい悪いを考えないで、そのときの気持ちだけでしゃべっちゃうから、あとでいっぱい後悔する―」
「なにかもうちょっと… もうちょっと波をなくしたいっていうのはある―」
神妙に、そして素直にそう語る宮崎さんです―
悪気はないのに、相手を怒らせることを言ってしまったり、誤解されたり―、そういったことが彼女の悩みのよう。
で、ここで少々イメージっぽいカットもあって。
カメラを手に、浜辺でいろいろなものを写す宮崎さんです。
…この頃から写真好きだったのね。
一転して都内。
スタッフと談笑しながら待つ姿も、堂に入ったもの。すでに貫禄十分。
はい、またいきなり場面は変わって―、これは郊外でしょうね。冷凍倉庫での撮影シーン。
「まつげが白い…」と指さす彼女。
で、それからヨロヨロッと“たたら”を踏んでしまいます(^^;
宮崎あおいがたたら踏んじゃうんですから、こりゃあ貴重映像です。
どんな大人になりたいですか?という質問には―
「子どもの気持ちが解るオトナになりたいんですね。だから今、オトナに対して思ってる気持ちとかをノートに書いてるんですよ」と。
聖人ですね、この方は…いや本気で(^^;
でもって、まだまだ撮影場面はあるんですが、少々割愛させてもらって―、いよいよクランクアップ。
監督と安藤希とのツーショットに、ぴょこんと飛び込んでくる宮崎さんです(^^; そして抱擁―
宮崎さんと安藤さんは、別々の日にクランクアップを迎えたようですね。
そして彼女も「おつかれさまでしたー」と撮影終了。大団円。屋外での打ち上げ鍋パーティーみたいな様子が写ります。
最後のインタビューです。将来について―
「人間として…ひととして優しい人になりたいっていうのと、さっきも言った―子どもの気持ちの解るオトナになりたい」との話。
「自分で気持ちをコントロールできないので…まだまだですね」と殊勝なお言葉。
それでもってエンディングを迎えますが―、スタッフロールはちょっと“粋”な演出。
彼女がこうして、カメラを構えて…
こうやって、スタッフさんたちの写真をつぎつぎ撮ってゆくんですね。
それでどうなるかというと…
その方たちの顔が“パシャッ!”と大写しになって、画面に現れる―というわけ。彼女手書きのネームも温かくて。
これはスタッフにすりゃ感激ですよね。
ステキすぎて、羨ましくなるエンディングです。
で、最後は彼女自身の写真もあります。“ノンちゃん”とふたりのツーショット。
このふたりのじゃれ合い、絡み合い、演技のぶつかり合い―こそが、この作品をとっても楽しいものにしてくれました。ただの「メイキング作」と思ったらさにあらず! さすが。
~こわいモンなし女優。いつでも“ノンちゃんといっしょ”~
宮崎あおい、宮崎あおい… 「宮崎あおい」。その名前を初めて聞いたのはいつだったかなあ…と、この間からそんなことを考えてまして。ずっと思い出せずにいたんですが、やっとわかりました。ふとした瞬間にナゾは氷解しました。
それは先日、溜まってたビデオテープを整理しているとき―、ふと数年前に録画したと思われるビデオを再生してみたら、そこには若かりし日の(今でも十分若いですね^^;)宮崎あおい、栗山千明、松本まりか、ベッキー、須藤温子―、という5人のお歴々が写し出されました。
…これだけでピンときた人はスゴいですけども、それは『秘密倶楽部 o-daiba.com』という番組でして、フジテレビの深夜に放送されてたドラマなんですよ。なんで録画したのか自分でもサッパリおぼえてませんが(^^; いま考えると、なんという豪華メンツ!ってカンジですよね。
で、あーこんなのやってたなあ…と思ってwikiってみたところ、これが2001年頃の放映で、うわ…すごい昔じゃん…と時間の流れの早さにとまどいつつ、その前後の出演作にはおぼえがなかったので、やっぱり“コレ”だと。
そのあとの出世は早かったですよね。数々の単館系映画で主役を張ったり、『ケータイ刑事』で主演を務めたり…と。ま、自分と宮崎あおいとの出会いは、こんなカンジです。「自分と宮崎あおいについて」―、オワリ。
でもって、なにが言いたかったかというと(^^; 自分とおなじくらいの年代の方は、たぶん似たような時期に知った方が多いんじゃないだろうかと。それ以前の子役時代から知ってた―、という人は超芸能通。まぁ彼女の2本目のビデオをとりあげるにあたって、そういったことを振り返ってみてもいいかな、と思ったんですね。
それからあと当blog、1作目「colors」のレビューも見返してみたんですが―、『嫌々アイドルやってた頃―』みたいな書き方してるじゃないですか?自分。これはよくなかったなあ…と猛省しました。聞きかじりの話を、さも事実であるかのようにふくらませてね、断定的に書くのはヒジョーに良くなかったなと。
考えてみればこの人、宮崎あおいという人は、その場その場に合わせて、なんにでも「成れる」人です。アイドル像を求められてると理解すれば、ニッコリ笑って愛想をふりまくくらいの器量はもちあわせてる人―。そういった完璧超人な方に対して、やや無礼にあたる書き方をしてしまったな、と。…でも事実として、いかにも“アイドルっぽい”仕事は避けてたカンジですけどね(^^;
それでもって、今回の『モラトリアム』の話ですけど、この作品でももちろん―、というべきか、そういったおイロケ的なことはしておりません。というか、「イメージビデオ」ですらない。ほとんどインタビュービデオ。でも、おもしろい。やっぱ頭のよい方の話ってのは、聞いてておもしろいですよ…。ウィットがあってね、ちゃんと話が整頓されてて、16歳なりの悩みもあって。ファンなら十分楽しめると思います。
仲良しの“ノンちゃん”こと安藤希―、3つ年上の先輩女優を、すでに貫禄でもって凌駕しつつあるという、そんな容赦ない大物オーラも見どころ(?)かと存じます。
【7.5/10 D】 D:岡本力
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